宮古島市、男女とも悪化/特定健診有所見状況
メタボ割合は男性63・3%
宮古島市はこのほど、2012年度の市国民健康保険加入者の特定健診の結果を公表した。それによると、男性は前年度に引き続きメタボリックシンドロームの該当者と予備軍の割合が県内11市の中で唯一60%台を超えて63・3%となり、連続のワースト1位となった。昨年、市が会見で発表した11年度の数値は県内ワースト1のオンパレードで島全体に衝撃を与えた。さらに12年度の内容は男女とも悪化している項目が多く、市健康増進課では健診の積極的な受診と自分の体に対する意識の高揚を呼び掛けている。
宮古島市の男性は、過去1~2カ月の血糖状態を示すヘモグロビンA1cも投薬治療が必要とされる6・5%以上が11市で最も高く、さらに悪化した8・4以上も県内ワースト1位となっている。
そのほかにも、腎機能の状態を示す尿蛋白も県内11市の中で最も悪く、同課では「血糖や尿蛋白で腎機能が低下すると人工透析に移行する可能性が高くなる。その分、医療費がかさむだけでなく、日常生活も不自由になる。示された数値を見て、改善に取り組んでほしい」と述べた。
さらに、ヘモグロビンA1cと尿蛋白で宮古は異常に高い数値の人が多いことについては「健診で治療が必要とされても治療していないのか、医師から薬が出されても飲んでいないのか分からないがコントロールされていないことが大きな問題」と指摘する。
一方の女性は、メタボリックシンドロームの該当者が16・4%で県内市の中でワースト。年度の結果で県内ワーストだった高血圧の割合も50%から51・1%に増えてワーストのままとなっている。
そのほかにも、中性脂肪がワースト1位となるなど厳しい数値が示されている。
現在、特定健診の集団健診が平良保健センターで行われているが、昨年度に比べて受診者数が減っていることから、同課では積極的な受診を呼び掛けている。