大津波想定し避難訓練/県下一斉
学校や会社で実施/「自分の命しっかり守る」
5日午前10時30分、県全域に地震による大津波警報が発表されたとの想定で、市内の事業所や学校などで避難訓練が実施された。市役所では災害対策本部が設置されたとの想定で、市防災危機管理班が市役所各支所からの情報を収集。県宮古事務所と情報伝達の訓練を行った。
このうち北小学校(平良隆校長)では、平良校長はじめ、4人の教諭以外には訓練を知らせず、抜き打ちで行われた。
同日午前10時23分に地震発生を校内放送で流した。休み時間に入ったばかりの時間帯で教室から離れたところにいた生徒もいた。
同小児童289人と幼稚園児40人が津波避難場所に指定されている同小3階のテラスに、教科書などで頭部を保護しながら避難した。
同10時35分に、全員の安全を確認。訓練を終了した。
平良校長は「訓練は地震や津波は前触れなくやってくる。これまで何度も訓練をしてきた成果がきょうは出たと思う。訓練は大切なこと。実際に起きたら、訓練を思い出して、自分の命はしっかり守ってほしい」と子供たちに呼び掛けた。
市役所は防災無線で「訓練、訓練。大津波警報が発令された。沿岸部とそれに隣接する地域に避難指示が発令された。直ちに避難してください」と市民に避難を呼び掛ける放送を実施した。
大津波警報 予想される津波の高さが3~5㍍、5~10㍍、10㍍超の3段階に区分し、それぞれの最大値で発表される。