04/26
2024
Fri
旧暦:3月18日 友引 庚 
社会・全般
2015年7月29日(水)9:05

新著を市長に贈呈/直木賞作家・古川氏

「宮古から特攻出撃」描く


「赤トンボ」をテーマにした新著を下地市長に贈呈し、毎日新聞に紹介された記事の内容を説明する古川氏(左)=28日、市長室

「赤トンボ」をテーマにした新著を下地市長に贈呈し、毎日新聞に紹介された記事の内容を説明する古川氏(左)=28日、市長室

 山口県下関市在住の直木賞作家、古川薫氏(90)が28日、下地敏彦市長を訪ね、新著「君死に給ふことなかれ」(発行・幻冬舎)を贈呈した。宮古島から「赤トンボ」と呼ばれる飛行機で特攻出撃した神風特別攻撃隊・第三次龍虎隊の物語で、古川氏は龍虎隊が敵船に突撃した同じ日の29日に慰霊碑に新著を捧げる。

 第三次龍虎隊の隊員は7人。太平洋戦争末期の1945年7月28日、250㌔爆弾を搭載した海軍の九三式中間練習機で、宮古島から沖縄本島沖の米艦隊を目がけ飛び立った。

 古川氏は「本ができたので慰霊碑に捧げたいと思った」と来島の目的を話し、下地市長に3冊を贈呈、「図書館に置いてほしい」と要望した。

 下地市長は、本の贈呈に感謝し「思いがかなって良かったですね」と語った。

 古川氏は戦前、戦闘機を造る企業に入社。そこで木製の骨組に羽は布張り、通称「赤トンボ」と呼ばれる複葉の練習機の製作に携わった。

 その後、新聞社勤務を経て本格的な文筆活動に入り、1991年に「漂泊者のアリア」で第104回直木賞を受賞。年齢を感じさせない旺盛な文筆活動を展開し、著書は150冊を超える。

 古川氏は「赤トンボは自分が手掛けたもので、分身のようなもの」と話す。

 宮古島には2014年5月に取材のため初来島した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月21日(日)8:54
8:54

「宮古横丁」がプレオープン/観光スポットに期待

ホテルアートアベニュー 平良西里にあるホテルアートアベニュー(旧ホテル共和別館)の1階に、タイ料理など7店舗が入る「宮古横丁」が19日、プレオープンした。経済団体や観光団体など関係者らが盛大に開業を祝った。

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!