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社会・全般
2015年8月11日(火)9:06

有罪、無罪で真剣審理/那覇地裁平良支部親子見学会

子供たちが模擬体験/裁判所の仕組み学ぶ


参加した子供たちがそれぞれの役割を演じて行われた模擬裁判=10日、那覇地方裁判所平良支部

参加した子供たちがそれぞれの役割を演じて行われた模擬裁判=10日、那覇地方裁判所平良支部

 那覇地方裁判所平良支部(橋口佳典支部長)の「夏休み親子見学会~裁判のしくみを知ろう!」が10日、同支部で行われた。見学会には児童生徒13人とその保護者参加し、裁判所の仕事や裁判の仕組みについて学んだほか、模擬裁判では架空の窃盗事件を題材に、子どもたちが裁判官、検察官、弁護人の役割をそれぞれ分担し、被告人の証言を聞きながら審理を進め、判断することの難しさを学んだ。

 見学会では最初に、「リホちゃんとナビすけの裁判所ってどんなとこ?」のDVD上映が行われ、裁判所の仕事に対する知識を深めた。
 模擬裁判体験では、架空の窃盗事件について審理が行われた。

 模擬裁判の起訴状では、男性(証人)は市内の店で働くベテラン社員。昨年12月、伝票を整理していた男性社員は、若い男(被告人)がおもちゃ陳列棚の裏側にしゃがんでいるのを見つけた。不審に思って近づくと、その若い男は陳列棚の中から引っ込めた手を上着のポケットに入れた。ガラス戸が少し開いたままの陳列棚を見た男性社員は、1万円のゲームソフトが1個無くなっているのに気づいた。

 男性社員が、若い男に声を掛けると、その男は突然ゲームソフトを棚に戻して逃げ出そうとしたので、若い男の腕を捕まえて事務所に連れて行き、警察に通報。こうして警察の捜査が始まり、検察官から同支部に起訴状が提出され、事件が審理された。

 判決で裁判官は、被告人に対して懲役2年、執行猶予4年の判決を言い渡した。

 子供たちは、事件には多くの側面があり、有罪や無罪を判断すること難しさだけでなく、執行猶予を含め判決を下すことの難しさも学んでいた。

 この見学会は、小中学生に夏休み期間中の自由研究などの教材活用や裁判所をより身近に感じてもらうことのほかに、裁判の仕組みや役割に関心を持ってもらうことを目的に行われている。


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