教育・文化
2016年8月21日(日)9:05
作品の素材大切に/全宮古書道展
古賀由紀子さんが書道講座
第35回全宮古書道展(主催・書心会、宮古毎日新聞社)関連行事の書道講座が20日午前、宮古島市中央公民館で行われた。講師で日本習字教育財団理事の古賀由紀子さんは「考えて書くことが大切」と促し、常に素材選びや字体の正確さを求め続けるよう説いた。
古賀さんは、展示会等に出品する際の注意点として素材を重視するよう助言した。素材を選ぶ時は好きな詩以上に、鑑賞する際の見栄えに重点を置いて選ぶよう勧めた。古賀さんは「自分の趣味よりも字面を大事にすること」と述べ、趣味と出品作の書をきっちり線引きするよう指導した。
そのほか「リラックスして書くように」と話し、緊張して書いた作品は書体に表れると説明。自然体で取り組むよう語り掛けた。
古賀さん自身が臨書を披露する場面もあった。受講者は、助言をしながらすらすらと書いていく古賀さんの一筆一筆にくぎ付け。筆の持ち方から、払い、止めに至るまでの筆の運び方と技術を習得していた。
同講座は書道愛好家の約20人が受講。古賀さんの指導や臨書を通して書の奥深さや魅力を再認識した。