05/11
2024
Sat
旧暦:4月4日 先勝 乙 
産業・経済
2013年7月25日(木)9:00

宮古全域 かん水作業始まる/サトウキビ圃場

干ばつ被害低減へ/厳しい気象条件続く


宮古全域でのかん水作業が始まった=24日、下地川満

宮古全域でのかん水作業が始まった=24日、下地川満

 干ばつ被害が懸念されるサトウキビ圃場へのかん水作業が24日、宮古全域でスタートした。梅雨明け以降少雨傾向にある宮古島地方だが、今後もまとまった雨は期待できない厳しい気象条件が続く。


 宮古島地方気象台によると、宮古島地方は台風7号が通過した14日以降、雨が全く降っていないという。

 向こう1週間も太平洋高気圧におおわれて晴れの日が多く、まとまった雨は期待できない。

 このような気象条件を受けてかん水がスタートしており、1台当たりのかん水費用は3500円。市が2000円を補助、農家は1500円を負担する。

 かん水量は1農家当たり10㌧トラック9台分(面積30㌃)を1巡目とし、2巡目以降は降雨の状況を見ながら判断していく。

 作業の申し込みは、原料員(伊良部地区はトラック組合)が受け付け、かん水は宮古地区トラック事業協同組合が実施している。

 かん水が始まった24日は各地の圃場で10㌧トラックによる作業が行われた。主に春植え、株出し圃場に散水し、弱ったサトウキビの回復を促進した。

 製糖工場によると、夏植えのサトウキビは持ちこたえているものの、まだ根の張りが弱い春植えや株出しにダメージが見られることから、これらの圃場へのかん水を優先している。

 今後は気象条件が大きな懸念材料になってくる。このまま雨が降らない状態が続くと、農業用水の貯水量など干ばつ対策に限界が見え始めるためだ。

 宮古島市農政課の福里匡課長は「使用する水には限りがある。春植え、株出し圃場でのかん水を優先させてほしい」と促す。宮古土地改良区はスプリンクラーなどかんがい施設の適正利用を指摘。「かん水の曜日と適正なかん水量を守るように」と呼び掛けている。

 今期のサトウキビは、12日の昼前から13日未明にかけて宮古島地方を暴風域に巻き込んだ台風7号の強風で梢頭部の折損や葉の裂傷被害を受けた。台風通過後は塩害も発生し、被害が大きい地域では19日からかん水が実施されている。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年5月7日(火)9:00
9:00

宮古馬、ビーチで啓蒙活動/観光客らに事故防止呼び掛け

下地与那覇の前浜ビーチで5日、宮古馬を同伴した水難事故防止活動が行われた。宮古島署地域課、市地域振興課の職員ほか、宮古馬2頭、馬の飼育員が参加し、観光客や市民にライフジャケットの適正着用などが記されたガイドブックを配布して海での事故防止を呼び掛けた。

2024年5月7日(火)9:00
9:00

「 また絶対来たい 」/思い出とともに帰路へ

連休最終日・宮古空港 最大10連休となった今年の大型連休は6日、最終日を迎え、宮古空港はUターンラッシュのピークとなった。南国の自然を満喫した観光客や里帰りした人たちが、大きな荷物と思い出を土産に帰路に就いた。

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!