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行雲流水
2014年2月4日(火)8:55

「人権コンサート」(行雲流水)

 2月1日、マティダ市民劇場で、宮古島市と宮古地区人権啓発活動地域ネットワーク協議会の共催による人権コンサートが催され、みやこ少年少女合唱団による「世界を幸せに」(人権の歌)のコーラスで始まった

▼続いて第1部「心のハーモニー」では、杉本竜一作詞・作曲の『ビリーブ』(Believe)など感動を誘う歌が次々に歌われた。♪、「たとえば君が傷ついて、くじけそうになったときは/かならず僕がそばにいて、支えてあげるよその肩を/世界中の希望をのせて、この地球は回っている」

▼なによりも、美しい歌声を響かせた端正な少年少女たちを見ていると、すべての子どもがいじめや差別に苦しむことなく、健やかに成長し、将来人間らしい人生を送ってほしいと願う気持ちが湧いてくる

▼第2部「下地勇コンサート」では、宮古方言で歌う、笑いの中にも熱いメッセージの込められた独特の歌の世界に聴衆は魅了された。例えば、東京の人々の快適な生活のために東北が犠牲になっていることなどを例に「幸せのしわ寄せで誰かが泣く」ことがないようにと訴えた

▼第3部「人頭税オリジナル音楽劇」は、過酷な人頭税で苦しめられていた農民が亀吉(川満亀吉)を中心に人頭税撤廃のために結束していく姿を描く。苦しいときも、喜びのときも、そこにはいつも、歌い踊る民衆の結束があった。貧困は人権を損なう温床にもなるので、この音楽劇は、今日的にも意味を持つ

▼このコンサートを契機に、人権意識が普及、高揚されることを期待したい。

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